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②世界基準 |
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プロならいるのが当然
小学生を対象にしたサッカー教室を7月に開いた時、「ホペイロって知ってる?」と尋ねると、会場はシーンとなった。
Jリーグは15年目を迎え、フィジカルコーチやトレーナーら専門スタッフは年々、充実度を増している。でもホペイロの分野は、世界からかなり遅れている。現在、世界基準と思えるホペイロがいるJ1クラブは、名古屋と清水の二つぐらい。他のクラブはホペイロの肩書があっても、用具管理などホペイロの一部の仕事をマネジャーが兼任しているので、僕は「マネイロ」と呼んでいる。
日本でホペイロが育たない理由は、野球文化の影響があると思う。野球では子供の頃からバットやグラブ、靴磨きなど、自分で手入れするように教えられる。J1でも「スパイクぐらい自分で磨け」というような考えで、ホペイロをあえて置かないクラブもある。
05年に磐田から名古屋に移籍したMF藤田俊哉は当初、試合前に自分専用のドリンクをシャカシャカと自身でこしらえていた。ドリンク作りやスパイクの手入れを僕がやり始めると、藤田は「若い選手を甘やかしてしまうのでは」と不安そうだった。だが今は、試合に集中できてクラブに必要な存在だと言っている。
ブラジルや欧州のトップクラブには、当然のようにホペイロがいる。クラブ経営が苦しくても、真っ先に経費をかける専門職だ。名古屋では僕1人だが、以前、トヨタカップで来日したスペインのレアル・マドリードには3人。スパイク、ボール、ウエアをそれぞれ担当する充実ぶりだ。
海外でも子供たちは用具に親しみを持つように教えられて、自分で手入れする。だが、勝利を目指すプロになると、ホペイロに任せるのが自然な流れだ。
ホペイロがいるか、いないか。世界の基準では、それはプロとアマの差とも言える。
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